地球の子ども
アメリカ人のSちゃんは本の虫。分厚い本をいつも側に置いています。授業中も机上には読みかけの本があって、やることが終わるとささっと読み始めます。ランチタイムは片手に本、片手にフォーク。休み時間には、庭の片隅で座り込んで読んでいます。 「休み時…
カナダから来たRちゃんは、いつもシャツに短パン。髪型もおしゃれなショートカット。大好きなスーパーヒーローのキャップを斜めに被り、毎日颯爽とサッカーをしています。明るくて誰にでも分け隔てなく接するので、みんなから慕われています。パスポート上は…
日本では小学校6年生に当たる学年が、第二次性徴についての学習単元に取り組んでいます。 単純に保健体育的な知識を習ったり、理科的に動植物の繁殖や受精の仕組みなどの学習もしますが、これは「自分自身の変化にどう向き合うのか」ということが根底のテー…
国際バカロレアにおいて、初めに日本人やアジア人が戸惑うのは、算数の学習の仕方といってもいいでしょう。 例えば計算の仕方。なるべくたくさんの違った解答が求められます。 2年生レベルだと、12+27+41 の答えを出す時には 1)10+20+40…
国際バカロレアPYPでは、日本で言えば6年生の卒業時プロジェクトとして、エキシビジョンと言われる行事があります。全体テーマに沿って、自ら課題を見つけて、それを調べ、まとめ、発表するものです。要するにこれは、これまでPYPで培ってきた力をフルに発…
日本の小学校は、6年生で歴史の勉強に入ります。社会科の学習は、1・2年生の生活科で学校のことや家族のことなど身の回りの社会のことについて学習し、3年生で地域の町のことを学び、4年生で都道府県に視野を広げ、5年生で日本の地理や産業を学んだ上…
読書は大切です。 国際バカロレアでも、読書の位置付けは非常に高いです。図書室の蔵書の充実度は、国際バカロレア校として認定され続けるためには重要な評価の1つです。 よく、DEAR (Drop Everything And Read 他の活動を一切やめて読書に集中する)タイム…
幼稚園のクラスで、ごっこあそびが発展して、「みんなで外国に遊びに行こう」という活動をすることになりました。そして、その行き先に日本が選ばれたため、私も協力することに。 旅行の計画を立てて、日本のことを調べて、パスポートを作って、スタンプを押…
「彼の言ったことは確かにあなたを傷つけたかもしれない。 あなたが頭にくるのもよくわかる。 でもね。 そこであなたが彼を叩いたり、押したり、蹴ったりしても、何の解決にもならない。 それどころか、すべての悪があなたのところに集まることになるんだよ…
今日はこのことを書かなくてはならないでしょう。 マララ・ユスフザイさんとカイラシュ・サティヤルティ氏がノーベル平和賞を共同受賞、授賞式が行われました。あちらこちらで彼らの活躍については書かれているので、ここであえて説明する必要もありません。…
インターナショナルスクールに勤務していると、世界には様々な宗教が混在していることに改めて気が付きます。また、気をつかう場面にも遭遇します。 とりわけこのシーズンは繊細になります。街の中がクリスマスのデコレーションで輝き、子ども達がサンタから…
イギリス小学校統一テストの結果に同封された、校長先生の手紙。 Headteacher's tender note to her pupils goes viralwww.theguardian.com 拙訳ですが。 チャーリー オーウェン君(おそらくこの部分は全員に変えて送っているものと思われます)へ 同封のKS2…
Rは韓国と日本の両国籍をもつ男の子。 幼稚園の担任からの申し送りでは「シャイ、少々怒りっぽい」とありました。確かにあまり英語ができなかったということと、どちらかというと「男は黙って」という高倉健タイプの男児なので、自分から積極的に話すことは…
昨日、転校生がきました。スウェーデンより、女の子。英語がまったくしゃべれないので、とってもおとなしいですが、動きは「長くつ下のピッピ」並みのワイルドぶり。さすが、お国柄です。 クラスの子たちは、一生懸命親切にあれこれと教えてあげてくれます。…
私のクラスにはイギリス人がいる。圧倒的に非英語圏の国から来た子どもが多い今の学校では珍しいことだが、この子がいることにより、いい影響がでてきた。子どもたちが徹底的に英語をしゃべるようになったのだ。 学校は韓国人生徒と日本人生徒の割合が高いの…
スウェーデン人Mは、日本の幼稚園だったらいわゆる「こまったくん」。なによりじっとしているのが嫌いで、お絵かきも1本線を描いて、3秒で終了。字なんてまったく興味ナシ。数も歌いながらなら数えるけど、静かな作業は嫌い。 でもMがそんなに特別ではな…
幼稚園クラスの子のお話。 日本人のSちゃんは、日本を離れて来たばかり。英語がまったくわからない。だから、朝ママと離れるとき、不安でいつもポロポロと泣いてしまっていた。朝の会で「おはよう」と言い合うとき、自分の番になると、緊張から涙が溢れて声…