グローバル教師と地球の子ども達

30カ国以上の子ども達を、アジアとヨーロッパのインターナショナルスクールで教えた教師が考える。これからの時代の教育とは?教師とは?子育てとは?

これからの力

スピーチとは プレゼンとは

4月29日、安倍首相は日本の総理大臣としては初めて、米国上下両院の合同会議でスピーチを行った。45分間の英語スピーチ、後に詳細な指示を書き込んだ手元の原稿を写した記事が米紙に報じられたが、それを見ても相当に研究と練習を重ねて当日に臨んだことが…

どう育てる?グローバル人材

NHKクローズアップ現代のトピックより。 どう育てる? グローバル人材 ~始まった大学の模索~ www.nhk.or.jp 全体を通して感じたのは、結局本気で何がグローバル社会で通用するものなのかわかっている人はごく一部で、それは残念ながら国全体の教育を牽引す…

算数は数字だけではない

国際バカロレアにおいて、初めに日本人やアジア人が戸惑うのは、算数の学習の仕方といってもいいでしょう。 例えば計算の仕方。なるべくたくさんの違った解答が求められます。 2年生レベルだと、12+27+41 の答えを出す時には 1)10+20+40…

いい学校とは

職業柄といいましょうか、知り合いの方やあるいは友人つながりの方まで、「相談に乗って欲しい」と言われることがあります。 元来、人の助けになることは自分の徳を積むことだと思っているので、ありがたく相談にのらせていただくのですが、最近多い質問で、…

バイリンガルであることは本当に「利点」なのか?

今の日本にこう問うた場合には、間違いなく皆が「もちろん有利に決まってる!」と言うでしょう。語学の習得は早ければ早い方がいい!と思われています。 しかしながら、つい最近までは、「あまり早期に外国語を取り入れることは、考える力に悪影響を及ぼす」…

世界史を早めに学ぶ

日本の小学校は、6年生で歴史の勉強に入ります。社会科の学習は、1・2年生の生活科で学校のことや家族のことなど身の回りの社会のことについて学習し、3年生で地域の町のことを学び、4年生で都道府県に視野を広げ、5年生で日本の地理や産業を学んだ上…

Why is a banana yellow?

私の友人から聞いたお話。 友人の元同僚は、イギリス・ケンブリッジ大学卒。ケンブリッジといえば、チャールズ・ダーウィン、アイザック・ニュートン、スティーブン・ホーキングなどを輩出した、誰もが知ってるエリート大学。 入試には口頭試問があるという…

とにかく読む

読書は大切です。 国際バカロレアでも、読書の位置付けは非常に高いです。図書室の蔵書の充実度は、国際バカロレア校として認定され続けるためには重要な評価の1つです。 よく、DEAR (Drop Everything And Read 他の活動を一切やめて読書に集中する)タイム…

無くなる「書きかた」

先日、フィンランド教育省が「来年度より筆記体を教えるのをやめる」と発表しました。代わりにコンピューターでのタイピングに力を入れることになります。その方が実社会に役立つという判断です。普通にブロック体のアルファベットを書く練習もそれほど教え…

協働とデザイン

真似なのか、既存のアイディアの利用なのか お隣同士の子どもたちが書いた絵がそっくりになることがあります。時に「真似をしている、された」などと揉め事になったりします。親御さんからも、「うちの子はいつも誰それの真似ばかりして、個性がなくて」なん…

クリエイティビティを支えるデザイン

クリエイティビティ、創造性。「あの人はクリエイティブな人だ」と聞くと、なんだか、ちょっと他の人とは違った才能を持って生まれてきたようなイメージがありますよね。 また、「日本人は今ひとつクリエイティビティに欠ける」なんていう言葉、耳にしたこと…

思考力とデザイン

思考力、と一概に言ってもそれをどのように測っていくのかは難しいです。そもそも、考えるという作業はいったいどういうことなのかということに遡っていかなければなりません。 近年の教育の場では「思考」をいかに目に見えるものにしていくかという様々な研…