グローバル教師と地球の子ども達

30カ国以上の子ども達を、アジアとヨーロッパのインターナショナルスクールで教えた教師が考える。これからの時代の教育とは?教師とは?子育てとは?

2014-01-01から1年間の記事一覧

退屈は素晴らしい

冬休みに入り、 さて子どもとどう過ごそうか・・・と考えている親御さんも多いのではないでしょうか。寒いけどディズニーランド?いや映画?でもどこも混んでるし、どこか子どもが退屈しないいい所はないかしら・・・ いいんじゃないでしょうか。退屈で。 昨…

ノーベル平和賞受賞者に敬意を表して

今日はこのことを書かなくてはならないでしょう。 マララ・ユスフザイさんとカイラシュ・サティヤルティ氏がノーベル平和賞を共同受賞、授賞式が行われました。あちらこちらで彼らの活躍については書かれているので、ここであえて説明する必要もありません。…

無くなる「書きかた」

先日、フィンランド教育省が「来年度より筆記体を教えるのをやめる」と発表しました。代わりにコンピューターでのタイピングに力を入れることになります。その方が実社会に役立つという判断です。普通にブロック体のアルファベットを書く練習もそれほど教え…

サンタが来ないこと

インターナショナルスクールに勤務していると、世界には様々な宗教が混在していることに改めて気が付きます。また、気をつかう場面にも遭遇します。 とりわけこのシーズンは繊細になります。街の中がクリスマスのデコレーションで輝き、子ども達がサンタから…

はじめに

日本での教員経験を経て、渡英。そこで英語を学び、インターナショナルスクールで教鞭をとるようになる。 教えるカリキュラムは国際バカロレア初等教育。日本の学習指導要領とは大きく異なる内容と指導法である。それだけではなく、教師としてのあり方や教育…

協働とデザイン

真似なのか、既存のアイディアの利用なのか お隣同士の子どもたちが書いた絵がそっくりになることがあります。時に「真似をしている、された」などと揉め事になったりします。親御さんからも、「うちの子はいつも誰それの真似ばかりして、個性がなくて」なん…

クリエイティビティを支えるデザイン

クリエイティビティ、創造性。「あの人はクリエイティブな人だ」と聞くと、なんだか、ちょっと他の人とは違った才能を持って生まれてきたようなイメージがありますよね。 また、「日本人は今ひとつクリエイティビティに欠ける」なんていう言葉、耳にしたこと…

思考力とデザイン

思考力、と一概に言ってもそれをどのように測っていくのかは難しいです。そもそも、考えるという作業はいったいどういうことなのかということに遡っていかなければなりません。 近年の教育の場では「思考」をいかに目に見えるものにしていくかという様々な研…

What future for education? 3週目

Week 3 - What makes a good teacher? 良い教師をつかさどるものは? 良い教師でいるよりも、より良き教師になろうとすることが重要である。 そのためには、よりよく教える力を身につけること。常に研修は必要である。 ・ベテラン教師が陥りがちな事象 ー決…

What future for education? 2週目

Week 2 - What is intelligence and does it matter? 知性とは何か。生まれつきのものなのか。 今週の講義では、「知性」を「能力」と「力量」に分けて考えた。 通常「能力」は学びの度合いをはかるもので、例えばIQやテストの点数などがそれらである。 実は…

What future for education? 1週目

教師として日本の外に出て、最も刺激を受けたのは、研修の多さである。多いと言っても、たくさん研修会に出さされるということではない。自分でどんどん見つけてくるのだ。 基本的に、海外では教師は職人のようなもので、自分で自分に力をつけ技を磨いていか…

校長先生からの手紙

イギリス小学校統一テストの結果に同封された、校長先生の手紙。 Headteacher's tender note to her pupils goes viralwww.theguardian.com 拙訳ですが。 チャーリー オーウェン君(おそらくこの部分は全員に変えて送っているものと思われます)へ 同封のKS2…