グローバル教師と地球の子ども達

30カ国以上の子ども達を、アジアとヨーロッパのインターナショナルスクールで教えた教師が考える。これからの時代の教育とは?教師とは?子育てとは?

What future for education? 3週目

Week 3 - What makes a good teacher? 
良い教師をつかさどるものは?
 
良い教師でいるよりも、より良き教師になろうとすることが重要である。
そのためには、よりよく教える力を身につけること。常に研修は必要である。
 
・ベテラン教師が陥りがちな事象
ー決まった答えを導く教え方
ー学習の成果を出させようとするあまり、子どもに寄り添えなくなる
ーうまくいった教え方に固執する
 
・カリスマ教師が陥りがちな事象
ー個人的な記憶に頼りすぎ、アップデートを怠る
ー子どものどんな問題も自分なら解決できると思う
 
・厳しい教師が陥りがちな現象
ーマイナス評価がちになる
ー生徒の年齢が上がるにつれ厳しくする
 
まず、自分の教え方を振り返る時間を作ること。
過去の自分の授業の評価も必要だが、それよりもこれからどう教えるかということに自問してくことが大切。そういうアイディアを常に探し、それらを統合して考える時間を確保すること。
 
基本的に教員というのは世界中忙しい。だから、それに振り回されてしまうのも簡単である。言い方は悪いけれど、ある程度経験がつけば、ごまかしつつ適当に授業をまわしてしまうこともできる。雑務に追われ、人間関係に疲れ、いつの間にか授業のことが後回し、なんて、本当は教師としては最も悲しい姿なのに。
 
人を成長させる仕事なのだから、自分も成長しなければ追いつかない。何より、教師としてのプライドを捨ててはいけない。教師は教える職人。腕は磨き続けないとすぐ錆びついてしまうのである。